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帰宅の時代 [よんでみました]

帰宅の時代 (新潮文庫)

帰宅の時代 (新潮文庫)

  • 作者: 林 望
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/08/28
  • メディア: 文庫

予約分がまだ手元に来ないので館内ふらふらして手にとる。
【家にいても、親からああしろこうしろと強制をされない、自由な空気がある、そのことによって、家族はかえって家にいるのが好きになると私は思っています。】
【これはとくに男に顕著な傾向なのですが、「料理が好き」と言う人にかぎって、自分で工夫することよりも、食材そのものにこだわることが多い。~(省略)これは単なる「ブランド好き」であって「料理好き」ではありません。】
林氏は、家庭では好んで“料理担当”とのこと。
【私は本来国文学者です。「古典にもお詳しい」と言われると、がーーーかっりします。】
「イギリスはおいしい」のヒット作があるので英文学者だと勘違いしている人がいること。…いたしかたない?!

【~(イギリスでは)私が一匹狼であろうと、組織に属さない人間であろうと、実力さえあれば、これを認めていく、それが個人を尊重する社会の風通しの良さなのでした。私は初めて、自分に合った服を纏ったような快さを感じました。】
大学時代でも社会人になっても、例えば不必要な集まりや付き合いには抵抗して自分なりの筋を通してきた著者だそうです。
【こんなふうに振り返ってみると、私が今こうして好きなことをやって暮らせるのは、周囲と折り合いをつけることを考えず、何事も妥協しないで自分を貫いてきたことの結果だという気がします。】
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