SSブログ

バスカヴィル家の犬 [シャーロック・ホームズ]

バスカヴィル家の犬―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

バスカヴィル家の犬―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)

  • 作者: アーサー・コナン ドイル
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/07
  • メディア: 文庫

ホームズものの中でも、人気が高い。
長篇第3作目。
そして、この作品が世に出なかったら、一連のホームズシリーズは続かなかっただろうと思われる、重要な一作。
愛国者だったドイルは、第二次ボーア戦争に従軍医療奉仕団として参加、1900年に英国へ戻った。ホームズものが有名になりすぎて、自分が本来書きたいと思っていた歴史小説に割く時間がなくなると感じていた。ホームズを小説の中で殺して、7年。ホームズもミステリーも彼の頭の中にはなかった。が、この作によって復活。1901~02年に連載。

実は、これ、元となる原作者がいた。バートラム・フレッチャー・ロビンソン。37歳の若さで急死。それを背景にホームズを帰還させることとなった。「バートラムの奇跡」といわれる。バートラムとの共作、の事実は次第に忘れられていった。ドイルにホームズものを書かせるためだけに現れたような、不思議な役廻りとなった。
nice!(0) 

nice! 0