四つの署名 [シャーロック・ホームズ]
ホームズ・シリーズの原作では、「緋色の研究」に続く長編第2作。
ポイントは、ワトスンの将来の妻が事件の依頼者であるということでしょうか。
それを除けば、これは残念ながら「駄作」ですね。おすすめしません。
やっぱりホームズものは「短編が秀逸」を実証しているかも。(「緋色~」は合格点でしたが。)
【「恋愛なんて、感情的なものだよ。すべての感情的なものは、ぼくがなによりも大切にしている冷静な理性とは、相いれない。判断力をくるわせるといけないから、ぼくは生涯結婚しないつもりさ」byホームズ】
ワトスンの結婚報告も冷ややかにかわします。
ホームズの原作を、すべて作成順に並べて様々に検証できたらな。作風の移り変わりを比較したり。うーん、これはこの光文社文庫のシリーズ全9巻(最終巻はまだ未刊です)を所持しているなら、巻末の解説を細かく読んでつなげれば可能ですね、きっと。(まぁ、その手の研究本はいくつも出ているのでしょうが、そこは自分で「太宰の息子」を追った時のようにやってみたいものです。)例によって、図書館本ですから。
このシリーズ、とても装丁が美しいのですよ。買って並べてもよいかも、です。
2007-10-31 08:19
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