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回想の太宰治 [太宰治と家族たち]

回想の太宰治 (講談社文芸文庫 つH 1)

回想の太宰治 (講談社文芸文庫 つH 1)

  • 作者: 津島 美知子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/03/10
  • メディア: 文庫

太宰の妻・津島美知子著。この方の著作はこの1点のみ。

太宰のこの正妻との間に生まれたのは、3人。
長女園子(昭和16年生まれ・現自民党津島派の妻ネ)、長男(この本には名も出てこず、2人目とだけ。男児とも書いていないが、正樹。19年生まれで「山猿」の自伝同様15歳で亡くなる)、次女里子(22年3月生まれ・筆名佑子「きらり」原案者)。

太宰は明治42年6月19日生まれ。昭和23年6月に亡くなる。
【次女の出生届に元気よく役場に出かけた姿が目に残る。
23年4月頃まではぴんとしていた。その姿勢が崩れ始めたのは5月頃からである。
被害妄想が昂じて、むやみに人を恐れたり、住所をくらましたりする日常になった。】

子どもたちによると、
【母津島美知子は夫の太宰が亡くなってから30年経ったとき、それまで書きためていた原稿をまとめて発刊。
出版社より、夫の50周忌を前に(1996年暮れ・初版から20年)再版の申し出を受け、とても喜びはりきっていた。
年がかわって(1997年)2月1日に85才で心臓発作のため他界。2人の娘が再版の手続きをとる。】

【その人生の最後まで、自分の夫太宰治について読者のために記録すべきことは正確に記録しておくことを、妻である我が身の義務に感じ続けていた母だった。】
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