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一生懸命って素敵なこと [よんでみました]

一生懸命って素敵なこと

一生懸命って素敵なこと

  • 作者: 林 文子
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2006/01/13
  • メディア: 単行本

TV「トップセールス」のモデルとなっている、林文子さんの本。1946年生まれ。クルマ業界で28年間働き、その後ダイエーの再建、そして先頃は日産のゴーンさんのところに呼ばれていましたね。
独身だと思い込んでいたのですが、実際のご自身は松下電器に入社してまもなくの23歳でご結婚されていました。
ところどころのエピソードや仕事内容はたしかに再現されていますが、ほとんどはドラマはドラマという感じです。
家の経済状況もあり、都立高校卒でOLに。その後、いくつもの仕事を経て、ホンダで女性のトップセールスとなり、BMW、フォルクスワーゲン…と支店長、社長として活躍。
根っからの仕事好きとみました。普通の女性ではない。新卒で「東レ」に入社し、喜んでみたものの、「きみたちの先輩は5年ぐらいで会社を辞めています」と言われた時代。
31歳で車のセールスマンとなるまで、アルバイトも含め7つの職場を渡り歩いたという。自分が望んでいる仕事に巡り合うために。
ご主人にも恵まれていたのだろう。【「奥さんに、家でじっと待っていられるのはいやだ。きみが外で好きな仕事をしているので、気が楽だ」】

土日も飛んで歩いて、過労で倒れ、BMWへ。外資系の会社は休みが多いのだそうだ。
【どうせ買うなら、この人から買いたいと思っていただくことが大切だ。】 そうなんだろうと思う。車の免許を持たない私は詳しくないので残念ですが、その気持ちはわかります。

【自動車は、その人の人生やライフスタイルと深い関係をもつ商品だ。人生の大切な思い出の場面にクルマが出てくるということも多い。つまり、クルマを売るというのは、ただ物を売ることではなく、お客様に夢を売ることなのだ。】

【ビジネスの世界では、CS(Customer Satisfaction=顧客満足)とES(Employee Satisfaction=従業員満足)という言葉がある。これまで私が、経営者としてことあるごとに言ってきたのは、「CSの前にESありき」ということだ。
これは、自動車業界であろうが、ダイエーのような流通の世界であろうが、まったく同じである。】
働く現場に誇りがもてるからこそ、お客さまによい提供ができるということですよね。

娘さんもいらっしゃると冒頭の方にありましたが、仕事をされながら出産・育児はどうしたのでしょう?
そのへんが同じ女としても知りたかった気がします。
子どもがいても、こんなに仕事に打ち込めたというのはすごいにつきます。
この方は特別な人だけれども、仕事って何? このままの人生でいいのかしら?等、考えてしまいました。。。
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